//heatmap フィナステリドとデュタステリドを併用してはいけない理由 | 最強の育毛剤とは?その答えはここにある!【育毛研究所Age35】

フィナステリドとデュタステリドを併用してはいけない理由

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色々な場所で、育毛剤の口コミを見ると
フィナステリド+デュタステリド+ミノキシジルタブレット+…
なんて間違った育毛方法を行っている方が少なくないことに驚きました。

フィナステリドとデュタステリドは併用してはいけません
その理由はそれぞれの働きと効果を理解すれば明らかです。

まず、働きと効果を理解するためにも以下の記事をお読みください。
【めっちゃわかる】なぜデュタステリドは良く効くのか?

では上の記事を読んでいただけたと仮定して話を進めます。

追記:とても危険なことがわかりました。最後まで読んでください。

フィナステリドとデュタステリドの併用おすすめできない理由

ざっくりと3つに分けて挙げてみます。

フィナステリドの効果はデュタステリドの効果に含まれている

デュタステリドには併用する必要がないくらい強力な効果がある

副作用が増強されてしまう

コストパフォーマンスが悪い

では、それぞれをご説明します。

フィナステリドの効果はデュタステリドの効果に含まれている

フィナステリド2型5αリダクターゼを阻害します。
デュタステリド2型5αリダクターゼ1型5αリダクターゼを阻害します。

つまり、
デュタステリドフィナステリドの効果があるので、
デュタステリドを使用するなら、フィナステリドを使用する意味がないのです。

アメをなめている人のクチに砂糖を入れるようなものです。
入れたからって美味しいわけじゃないですよね。

デュタステリドは2つの力(甘さ+匂い)
フィナステリドは1つの力(甘さ)

併用して使うメリットがないんですから、
併用する意味がないんです。

デュタステリドは併用する必要がないくらい強力な効果がある

フィナステリドデュタステリドも5αリダクターゼを阻害します。

フィナステリドは2型5αリダクターゼを阻害する
1mg/kg/dayを毎日6ヶ月で血中のジヒドロテストステロンの60-70%を減少させる(1,2))

デュタステリドは2型5αリダクターゼと1型5αリダクターゼ両方を阻害
6ヶ月間、0.1mgを毎日飲むと血中のジヒドロテストステロンの83.6%を減少させる(3)
6ヶ月間、0.5mgを毎日飲むと血中のジヒドロテストステロンの90.9%を減少させる(3)

(他の研究では0.5mgで94.7%減少させるというデータもあります。)

デュタステリドだけで90.9% (94.7%)のジヒドロテストステロンが減少してしまうのですから、
9.1% (5.3%)しか存在しなくなってしまうわけです。

ジヒドロテストステロンは薄毛にとっては憎くてたまらない悪役ですが、
体の中では大切な働きをしている側面もあります。

つまり、
血中の数%のジヒドロテストステロンを、
フィナステリドでさらに減少させることを試みることは、
メリットよりもデメリットの方が大きいと私は思います。

実際に取り返しのつかないデメリットがあることが報告されています。

副作用が増強されてしまう

上で述べたように、
そもそも、デュタステリドとフィナステリドを併用したところで、
それぞれの効果が足し算的にアップするとは考えづらいです。

もし、効果が足し算的にアップしたとしても、
その場合は副作用も足し算的に増強されてしまうことになるでしょう。

追記:残念ながら、フィナステリドとデュタステリドを併用すると
心臓に危険であるという報告がありました。
記事にしましたのでぜひ読んでみてください。
ザガーロとプロペシアを一緒に飲めばもっと効く?やめて!

もし2つの育毛剤を購入する余裕があるのであれば、
ミノキシジル(外用)との併用の方が
効果・実績・安心の全てで圧倒的にオススメです。

オススメ記事

ミノキシジルとの併用について知りたい方はこちらの記事をどうぞ
最強の育毛剤デュタステリドをさらに効果アップさせる方法とは!?

交互に使えばいいんじゃないの?という方はこちらの記事をどうぞ。
ザガーロとプロペシアを交互に使うという選択肢
デュタステリドの耐性を気にしてフィナステリドと交互に使用するのは間違いです

*追記
記事を作成し終えた後に発見した論文があったので紹介しておきます。
4年間フィナステリドで治療していた47歳の男性が
育毛効果が停滞したために0.5mgのデュタステリドと併用したところ
劇的に改善したという1例があるようです(4)。
ただ、あくまで1例です。
特別な1例だから報告されているわけです。

一般的に、
何かの薬の効果を評価するには、
数千人から数万人を対象にした研究で結論を出すものです。
また、デュタステリド単体でも
同様の効果
が見られた可能性もありますので、
あまり参考にならないデータだと思いました。

ただ、触れないのも気持ちが悪いので触れておきました。
紹介しておきながらなんですが、
この論文については参考にしない方がいいと私は思います。

※危険性についての追記
デュタステリドとフィナステリドの併用は危険です。
心臓疾患のリスクが高くなります。
こちらの記事をお読みください。
ザガーロとプロペシアを一緒に飲めばもっと効く?やめて!

(1) http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12022710
(2) http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=7962310
(3) http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00065940.pdf
(4) http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22686691

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*このブログでは、研究結果を中心に情報を提供していますが、研究結果は間違っていることも多くあります。そういう研究結果もあるんだ。ぐらいの気持ちで情報をみてください。絶対こうだ!とは思わないのが正しい姿勢です。