育毛剤に含まれる育毛成分は、
なんらかの科学的根拠がないと信用されませんよね。
育毛効果に科学的根拠を示すことの重要性は他の記事で紹介しましたが、
学会で発表することがどのくらい意味があるのか、
その意義についても考えてみました。
科学的根拠を示すことの重要性についてはこちら
→研究者が他の育毛剤とデュタステリドを比較してご説明します
科学的根拠としての価値
科学的根拠としては
1. 海外の権威のある科学雑誌に掲載 (JAMA, Cell, Nature, Science)
2. 海外(英語)の審査がある科学雑誌に掲載
3. 海外(英語)の科学雑誌に掲載
4. 日本の審査がある科学雑誌に掲載
5. 海外の国際学会で学会発表
6. 日本の科学雑誌に掲載
7. 日本の国際学会(英語)で学会発表
8. 日本の学会で発表
9. 育毛剤の会社の自社調べ
の順で価値があると考えられます。
日本の学会で発表しているレベルというのは、
これだけ下の方の価値しかありません。
覚えているでしょうか?
iPS細胞の詐欺師のおっさんを。
あんな嘘つきですら、5の海外の国際学会で学会発表できるのです。
それ以下のものがどれだけアヤシイものが含まれてしまうのか想像できますよね。
まぁ、iPS細胞の詐欺師は常識の範囲を超えたいかれ具合だったので、
あそこまでぶっ飛んでいる人は、普通なかなかいないレベルですけどね(^^;)
もちろん、どの段階であっても、真実を報告している人たちはいます。
例えば、9の自社調べであっても、
本当に正しい情報を正しい方法で調べて、真実を伝えている可能性はあります。
ただ、本当にすごい育毛効果があったら、
もっと上のステージで勝負するに決まってるんです。
なぜなら、1や2が世界中で報告され始めれば、
その育毛剤は医療の現場に進出できる可能性があるからです。
医療の現場は超巨大な市場です。
一つの薬で年間数億円から数百億円を稼ぐことも可能ですから、
育毛剤の会社だって製薬会社などと組んで、
そこを目指せるなら目指したいに決まってます。
実際にグラクソスミスクライン社はデュタステリドで
2013年だけで15億円ほどの売り上げを上げているようです。
http://www.fiercepharma.com/special-report/avodart-jalyn
科学的根拠の本質とは?
科学的根拠の本質とは、普遍性です。
普遍性という言葉がちょっと難しいと思われたかもしれませんが、
簡単に言えば、「だれでもどこでも通用する結果」であることです。
それを証明するためにはどうすればいいのでしょうか?
答えは
英語の審査がある科学雑誌に掲載される
です。
科学界の主戦場は世界です。
そもそも英語で情報発信されなければ、戦いの場にすら到達できないのです。
そして、
審査がある科学雑誌に掲載されるためには、
他の科学者を納得させなければいけません。
これは、なかなかハードルが高いです。
なぜなら、意見が対立しているような科学者すらも説得できる科学的根拠を示す必要があります。
インパクトが大きい報告の場合は、特に審査が厳しくなります。
泣き落としなんて通用しません。
「Aを45歳から60歳の男性型脱毛症の人に6ヶ月間、1日一回塗った。
育毛効果の判定方法は…」
なんていう、その業界お決まりの方法で丁寧に説明しなければいけません。
お決まりの方法で示さなければいけない理由は、
他の科学者が他の研究と比較評価できるようにするためです。
科学者は、インパクトがある報告を知った時、それが本当なのか自分でも試験します。
そして、同じ結果が出た時、その報告はさらに評価が高まるのです。
同じ実験を誰がやっても同じ結果にならなければ、
その報告は疑われます。
STAP細胞と同じですね。
あれは、報告者のみがSTAP細胞の存在を主張していて、
他の研究者は全く同じ結果を出すことができなかったわけです。
報告と同じ結果を、他の研究者が出せなければ価値はないのです。
逆に言えば、利害関係のない他の研究者が、
同じ結果を報告していれば科学的信頼性はグッと高くなります。
ですから、
その信頼性を高めてもらうためにも、
世界中の科学者に向けて英語で情報発信する必要があるんですね。
動物実験と人のデータの違い
例えばマウスを使った実験結果は、人間に応用できる可能性は10こに1つもないでしょう。
可能性を下げてしまう理由として、
実験結果が正しくなかったという可能性も大いにありますが、
それほどにマウスと人間は違うと考えることも大切です。
ですから、
どこかのネット情報でマウスの実験で、ウサギの実験で、
と書かれていたとしても、
可能性を示しているだけで、人間に当てはめて考えるのは危険です。
まぁ、可能性を示しているだけでも素晴らしいことではあるんですが(^^;)
だって、
砂漠で水源を探していて、全くわからずに進むよりも、
「あっちのほうに泉があったよ。」
と水筒を抱えた人がいた方が安心できますよね。
ですから、可能性を示すということはとても大切なんです。
ただ、
・ その水筒が空だった
・ その人が間違った方角を指していた
・ その人が水をくんだ後に乾いて水がなくなってしまった
・ その人の指した方角は正しかったのに自分が間違った方角に進んでしまった
なんてことで
「あの人にウソをつかれた!」
となる可能性もわけですね。
まぁ、そのぐらい、動物のデータと人間のデータには違いがあるってことです。
人間のデータだって、間違っている可能性があるわけですから、
科学的データをみるのは慎重に判断することが重要なんですよ!
じゃあ、全部を疑ってみるのか?って?
はい、全てを疑ってみてください。
それが科学的姿勢としては正しい姿勢です。
自分が納得出来る根拠なのか?
一般的に評価されるだけの正しさがあるか?
これを一つずつ判断することが大切ですね!
ですから、
「学会発表したデータです。」
というだけで、
「本当のことなんだ。」
と思わない方が良いですよ!
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