デュタステリドをイチオシしている当サイトですが、
現時点で唯一デュタステリドよりも評価している育毛剤があります。
実はまだどこでも売られていない製品なんですが、
2年後ぐらいにはあなたも使用できるようになるかもしれません。
今のうちにその動向をチェックしておくのもいいかもしれませんよ!
デュタステリドのローション(外用)についてはこちらの記事がオススメです。
デュタステリド外用薬(ローション)の時ではない!
あなたにオススメの記事
デュタステリドよりもオススメの育毛剤とは?
引っ張ってしまってすみません。
釣りタイトルみたいになってしまったんですが、
デュタステリドよりもオススメの育毛剤はフィナステリドなんです!
あ、まってまって、違うんです。
あなたの知っているフィナステリドではありません。
それは、
P-3074という製品です。
このP-3074は塗布できるフィナステリドのローションなんです。
実は今、ヨーロッパで認可試験のフェーズ3に入っているため、
あと数年は市場に出るまでに時間がかかると思われます。
http://www.polichem.com/polichem/rd
このフィナステリドローションの何が良いのかというと、
フィナステリドとデュタステリドの弱点をクリアしている点なんです。
フィナステリド・デュタステリドの弱点?
当然このサイトをご覧になっている方はご存知だと思いますが、
フィナステリドもデュタステリドもその強力な効果の反面、
副作用があることが知られています。
なぜ副作用が出るのかというと、
フィナステリドもデュタステリドも基本的に効果を発揮する場所が
血管の中、つまり血液中だからです。
フィナステリドもデュタステリドも、
血中でテストステロンからジヒドロテストステロンを作る
5αリダクターゼの働きを抑えます。
結果として、
頭皮においてジヒドロテストステロンの量が少なくなり、
抜け毛が抑えられるということになります。
ただ、この時、
血中でデュタステリドは94.7%(0.5mg服用時)、
フィナステリドは70.8%(5mg服用時)の
ジヒドロテストステロンの産生を抑制します。
ジヒドロテストステロン産生の抑制剤としては非常に素晴らしい効果ですね!
ただ、ジヒドロテストステロンは、
体内で男性ホルモンとして働いている側面もありますから、
その量が足りなくなると様々な悪影響が体内で起こると考えられます。
実際、フィナステリドもデュタステリドも、
10〜20%の確率で勃起しにくくなったりする
といった副作用があります。
副作用についてはこちらの記事がオススメです
→デュタステリドの長期使用による副作用は前立腺肥大症の治療を参考にするべき!
→楽観的な方がデュタステリドやフィナステリドの副作用は少ない?
P-3074がオススメな理由
話を戻しますが、
P-3074は0.25%のフィナステリドローションで、
頭皮に直接塗りつけて使用します。
使用方法としては0.1〜1mL(フィナステリド0.2275〜2.275mg相当)を
1日に1回または2回塗ります。
論文ではこの方法で1週間、1mLを塗った場合、
頭皮のジヒドロテストステロン量が70%(1日1回)または50%(1日2回)に減少し、
血中のジヒドロテストステロンも60-70%減少しています(1)。
これでは副作用は変わらないということになってしまうのですが、
塗る量を減らした時に
このP-3074の特性が生きるのです。
P-3074の論文で示されているデータとしては、
0.1mLのとき、頭皮のジヒドロテストステロンは47%が減少
0.2mLのとき、頭皮のジヒドロテストステロンは52%が減少
一方、
0.1mLのとき、血中のジヒドロテストステロンは24%が減少
0.2mLのとき、血中のジヒドロテストステロンは26%が減少
というように、
頭皮で多く抑制し、
血中はそこまで抑制しない
という絶妙なバランスが生まれます。
デュタステリドの場合(0.1mgまたは0.5mgを毎日1日1回服用を6ヶ月継続)、
0.1mgのとき、頭皮のジヒドロテストステロンは40%が減少
0.5mgのとき、頭皮のジヒドロテストステロンは52%が減少
0.1mgのとき、血中のジヒドロテストステロンは65%が減少
0.5mgのとき、血中のジヒドロテストステロンは90%が減少
というデータがザガーロの添付文書に書かれています(2)。
つまり、
P-3074は、
頭皮においてはザガーロと同程度の効果を発揮しながら、
血中ではジヒドロテストステロンをあまり減少させない
という夢のような育毛剤のようです。
残念ながら、まだ購入することはできません。
ヨーロッパで認可され次第、日本でも購入可能になると思います。
楽しみに吉報を待ちましょう。
あれ?フィナステリド入りの育毛剤(ローション)って売られてるよね?
あなた、りんごをお腹の上に乗せたら、空腹が収まりますか?
お腹に投げつけてもいいですよ。空腹が収まりますか?
そういうことです。
フィナステリド入りの塗るタイプの育毛剤が効くのは、
一緒に入っているミノキシジルが効いているからです。
フィナステリドが効いているからではありません。
現時点で、ちゃんとフィナステリドの効果が発揮される塗るタイプの育毛剤はありません。
ありません。
期待して訪問された方、ごめんなさい!
今はまだ、飲むタイプのデュタステリド(ザガーロ)が一番おすすめです。
フィナステリド入りのローションは危険ですよ。
使用するのはやめてください。
もし、塗った頭皮で乾燥してフィナステリドの塊になってしまったら、
もし、その塊があなたと一緒に寝ている女性の口や鼻から体内に入ってしまったら、
もし、その女性が妊娠していたら、
もし、それが毎日のことだったなら、
後悔するのはあなたです。
フィナステリド入りのローションを使用するのはやめてください。
デュタステリドの中でも、ザガーロがなぜ一番オススメなのか?
→デュタステリドはどれを買えばいいの?ザガーロ?アボダート?デュタス?
ザガーロを信用できませんか?
ザガーロの限界を知ってみればいいと思いますよ。
→最強の育毛剤であるザガーロの限界とは?(効果と副作用)
参考情報
(1) http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=P-3074
(2) http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00065940.pdf
コメント
塗りのフィナステリドが浸透しない根拠はどこありますか?
プロペシアとザガーロの注意事項には本剤は経皮吸収されることから女性は触らない様にと書かれてていますが其処のところはどうなのでしょうか?
また塗りのミノキシジルは効果があるという事は浸透しているということになりますが、なぜフィナステリドは浸透しないと言いきれるのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
お返事が大変遅れまして申し訳ありませんでした。
フィナステリドが浸透しない根拠については記事を作成してありますので、
こちらをご参照ください。
→デュタステリド外用薬(ローション)の時ではない!効くわけないんです!
1年以上も返信を怠っていたことを重ねてお詫び申し上げます。
申し訳ありませんでした。