決定版!デュタステリド(ザガーロ)を2日に1回で飲んではいけない理由

決定版!デュタステリド(ザガーロ)を2日に1回で飲んではいけない理由

実は以前もザガーロ(デュタステリド)を2日に1回(1錠)飲むという方法について書いたことがあるのですが、
その時は勉強が足らず、核心部分を外した書き方で終わっていました。

今回は、がっつりとその辺りについて書いてみたいと思います。
あの…
面倒になったら、最後の結論だけでもご覧下さいm(._.)m

*デュタステリドはザガーロの化合物としての名前です

デュタステリドを2日に1回飲むと効果が落ちる

まぁ、当たり前の話なんですが、
0.5mgを2日に1回1錠を飲んだ場合
フィナステリド(プロペシア)よりも効果はあるかもしれませんが、
デュタステリド本来のフィナステリドの1.54倍の効果というのは期待できません。

その理由をご説明します。

デュタステリドの半減期と血中濃度が重要

デュタステリドの添付文書を参考にします。
http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00065940.pdf

初めての人が1回 0.5mgのデュタステリドを飲んだ場合、

この血中濃度になるわけですね。

半減期というのは血中濃度が最大(100%)の時から半分(50%)に減るまでの時間のことです。

血中濃度が最大になるのは1.5時間後で3288.5pg/mlです。
つまり、1644.25pg/mlの濃度になる時間がデュタステリドの半減期ですから、

0.5mgを飲んだ場合、だいたい4-5時間が半減期ってことですね。
飲む量が少なければ半減期はもっと短くなります。

半減期の半減期が2半減期(血中濃度が4分の1になるまでの時間)
さらに2半減期の半減期が3半減期(8分の1)
さらに3半減期の半減期が4半減期(16分の1)
と言います。

一般的に、
この4半減期の時には薬の効果はなくなると考えるようです。

この薬の半減期がなぜ大切かというと、

薬の効果がなくなる前に繰り返し飲むことで
血中濃度が一定の濃度で保たれるようになるとされているからです。

つまり、
4半減期前に薬を飲めば一定濃度で血中に維持されるわけです。

一定の濃度で維持されることがなぜ大切かというと、
薬が一定の濃度で体の中に維持されていないと
薬の効果はほとんどなくなってしまうからです。

ではデュタステリドはどうなのか?

4半減期に行く前、3半減期の時点で72時間となっており、
少なくとも、72時間(3日)以内に飲めば、
血中で一定濃度が維持できるということになります。

つまり、
0.5mgのザガーロを飲んだ場合、
2日に1でも
3日に1でも
デュタステリドの効果は現れることになります。

なんだ、良いじゃん、て思いました?

いえいえ、良くないです。

デュタステリドの効果が100%現れるなんて言ってないですよ。

2日に1回だと50%の効果
3日に1回だと25%の効果

しかないとしたら、どうですか?

あなたの望んだ結果ですか?

デュタステリド(ザガーロ)を0.5mgを毎日飲んだ場合、
フィナステリド(プロペシア)を1mg飲んだ場合の1.54倍の効果です。

0.5mgの効果が100%現れた時、1.54倍の効果ですから、
0.5mgの効果の50%しか現れなかったとしたら、フィナステリドよりも効果が落ちます。

ってことで、計算してみます。
面倒な話が続きますから、
さらさらっと流し読みで十分ですよ(笑)

0.5mgのザガーロ(デュタステリド)を2日に1回飲んだ時の効果は?

半減期と服用間隔から血中に一定濃度で維持できることはわかりました。

ただ、4半減期が何時間後なのか上のデータでは分かりませんでしたね。

薬は蓄積率Rというものがあります。
R=1/(1-(1/2)^(服用間隔/半減期))

簡単に言えば、この値が1の時、
その薬は飲んだ日のうちになくなって蓄積しないということになります。
さらに、この蓄積率Rから血中濃度がどのくらいで維持されるようになるかもわかります。

デュタステリドは一定濃度で血中に維持できるわけですから、
この蓄積率が1よりも大きくなるはずです。
ということで、計算してみました。
仮に、半減期を5時間としたら、

R=1/(1-(1/2)^(24/5))=1.037233384

低いですねぇ。
デュタステリドはあまり高濃度に維持されるタイプの薬ではないようです。
逆に言うと、だからこそ副作用が少ないと言えるのかもしれませんね。

例えば、血圧を下げるアムロジピンというお薬の場合、
半減期は36時間で蓄積率はR=2.7になります。
この場合、1回飲んだ場合の血中濃度の2.7倍の血中濃度で維持されることになります。

では、デュタステリドはというと、1.037倍(^^;)
ギリギリ、血中に蓄積していく感じですね。

あ、ここまで書いたところで、
いい論文見つけちゃいました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15126539

上の論文では、
デュタステリドは4週間くらい毎日飲み続けることで
血中に一定濃度で維持されるようになる
ことが示されています。

さらに、服用する量も重要で、
0.01mg以下では毎日飲んでも一定の血中濃度が維持できないようです。

一定の濃度で維持するためには0.05mgは毎日飲む必要がありそうです。

だから2日に1回飲んだ場合の効果は?

データがないのでわかりません
でも、それで終わる育毛研究所Age35ではありません。
続きます。

そもそも、薬で1日おきに飲むものってあまりないんです。
副作用が強いもので半減期が20時間とか36時間とか長い場合のみ
副作用を減らすことを目的に1日おきに飲む場合があるようです。

1回飲んだ場合の半減期は
フィナステリド(プロペシア)にしてもデュタステリド(ザガーロ)にしても
4-5時間と短いものです。

アムロジピン(半減期36時間)1日1回と2日1回の比較をしているサイトがありました。
http://next-pharmacist.net/archives/5593
こちらのデータを参考にさせていただくと、
アムロジピンの場合、血中濃度が60%になってしまうということですね。

デュタステリドの場合、
良く見積もっても0.25mgを毎日飲んだ血中濃度ぐらいじゃないでしょうか。

あるガイドラインでは、
プレドニゾン(半減期3-4時間)という薬について、
1日1回20mg2日1回40mg同等に見ているので、
そうおかしくない推測だと思います。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15126539

上の研究を参考にすると、
0.5mgを毎日飲んだ場合、
ジヒドロテストステロンの抑制は94.7%です。
0.25mgを毎日飲んだ場合、
ジヒドロテストステロンの抑制は70-80%くらいになりそうです。
フィナステリドを5mg飲んだ時と同じぐらいですね。

5αリダクターゼの1型と2型のバランスによっては、
フィナステリド5mgを毎日飲んだ方が増毛できる人もいれば
デュタステリド0.5mgを1日おきに飲んだ方が増毛できる人もいる
というレベルではないでしょうか。

間違いなく言えることは、
育毛剤として最強のデュタステリドを飲んだとしても、
2日に1回しか飲まないのであれば、
効果は低い
ということです。

0.25mgを1日に1回 = 0.5mgを2日に1回

とすると、

増毛効果はこのぐらいだと考えられます。

多く見積もっても75本増毛くらいがいいところかなと思います。
0.5mg飲む場合、90本増毛できますから、
83%の効果落ちてしまうことになります。

まとめ

ざっくりまとめちゃいますが、
デュタステリドは、

・1日に0.05mg以上は飲まないと効果はない
・毎日飲んでも血中にある程度の濃度で維持されるには4週間ぐらいはかかる
・2日に1回0.5mg飲む場合、1日に1回0.25mg飲むよりも効果は低いだろう
・2日に1回0.5mg飲む場合、ジヒドロテストステロンの抑制は70-80%程度になってしまう
(1日1回0.5mgの場合は94.7%の抑制)
・2日に1回0.5mg飲む場合、1日に1回0.5mg飲んだ場合の83%以下の増毛効果になってしまう

ということです。

2日に1回0.5mgの服用を考えている方は、参考にしてみてくださいね。

せっかく育毛剤の中でも最強のものを使用するのに、
最強になる使い方をしないのはもったいないと思うのですが…

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*このブログでは、研究結果を中心に情報を提供していますが、研究結果は間違っていることも多くあります。そういう研究結果もあるんだ。ぐらいの気持ちで情報をみてください。絶対こうだ!とは思わないのが正しい姿勢です。